|
着色を取り除く |
もしあなたの歯に着色や変色があったとしても、ある程度その歯を白くして、美しいスマイルにすることができます。 おそらく、すでに市販されている様々な歯磨剤を試されたことと思いますが、それらの中には魅力的なスマイルを取り戻すだけでなく、セックスアピールさえもつけ加えられるという特別な成分を含んだものもあります。 残念ながら、これらの努力は短期間しか持ちません。店で販売されているものは、歯の表面から一時的に汚れを取り除くだけにとどまり、使用者をがっかりさせる場合が多いのです。 しかし今日、着色や変色歯で社会的にはずかしい思いをしたり、心理的なトラウマを感じる必要はまったくないのです。なぜなら適切な審美歯科治療をすれば、予知性の高い、しかも長期的に効果的な結果が得られるからです。
|
5つの治療法 |
 |
歯に着色があり、かなりひどく変色していている場合でも、うまく治療することができます。 審美歯科治療は、このような悩みを持つ方の希望に沿ったかたちで、最少限度の時間と不快感で美しく自然なスマイルを取り戻すことができます。 治療方法は変色の原因と程度によって異なります。それぞれの方法には利点、欠点がありますが、それについてはこの章の中で詳しく説明します。しかし基本的には着色した歯の治療には、5 つの選択肢があります。ここではそれぞれについて簡単に説明します。
|
● 接着(ボンディング) |
これはあなたの歯にプラスチック製の材料を接着する方法です。コンポジットレジンくプラスティツクの一種)などを接着する技法で、着色部位を保存的かつ審美的にカバーするものです。 この方法は、テトラサイクリンによる着色のため白と茶の斑点があったり、著しい磨耗、金属をブレンドした銀色の詰め物であるアマルガムによって着色していたりする場合に、歯を白くするのに効果的です。
|
● 研磨による方法 |
最もシンプルな着色の除去方法で、着色の原因が食べ物で、その多くはコーヒーやお茶によるものです。しかし飲み物やタバコによる頑固な汚れの場合は、より強力な治療が必要です。
|
● ラミネート |
ラミネートは接着技法の応用です。あらかじめ作ってあるポーセレンやコンポジットレジン、あるいはプラスチックの薄片を、ちょうど指の爪に人工の爪をつけるのと同様にして接着する方法です。 ポーセレンの場合には接着力を高めるために、ポーセレンの内面と歯のエナメル質の両方を酸処理します。コンポジットレジやプラスチックを、歯の表面に化学的に接着します。
|
● ブリーチング(漂白) |
これは強力な酸化剤で歯を白くする比較的穏やかな方法ですが、非常に効果的に美しいスマイルを取り戻すことができる場合が多いのです。 ブリーチングは軽度から中等度のテトラサイクリンやフッ素による着色、あるいは外傷によって生じた着色に対して用いられることが多いのです。
|
● クラウン |
これは長持ちはするものの、歯を削ってオーダーメイドで作ったものを被せるという、かなり侵襲の多い方法です。 天然の歯はできるだけ削らないのがよいのですが、常にそうできるとは限りません。たとえばテトラサイクリンによる着色が非常に濃かったり、アマルガムによる変色が強くあったりすると、クラウンを被せることが唯一の選択肢となります。 クラウンを被せることは確かに欠点もありますが、スマイルに美しさを取り戻すとともに、非常に洗練された芸術作品でありながら、歯のかむという機能をも改善することができる方法です。
|
|